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藤岡 好明



68
名前 ふじおか よしあき
生年月日 1985年3月12日
経歴 宮崎日大-JR九州-ソフトバンク(05年大社D3巡目)-日本ハム-横浜
入団年 16年シーズン途中に日本ハムから移籍
在籍年 16年−20年
背番号 16年−20年[68]
投打 右投げ左打ち
守備 投手
ソフトバンク入団
中学時代に西武の潮崎を参考にサイドスローに挑戦し、宮崎日大から本格的に横手投げに転向。宮崎日大ではのちにチームメイトとなる下園の同級生、宮崎県の選抜メンバーに選出されるなど期待されていたが3年夏は県大会準々決勝で敗れて甲子園出場はならなかった。JR九州では3年目の都市対抗予選で147キロを計測するなどスカウトの注目を集めて大学社会人ドラフトでソフトバンクから3巡目指名を受けて入団した。

5者連続奪三振で初セーブ
ルーキーイヤーは3月26日ロッテ戦で8対3とリードした6回表に二死満塁で初登板のマウンドに上がると今江をセカンドゴロに打ち取ってピンチを脱出、続く7回表には代打井上 純のツーベースから1失点こそ喫したが試合を作って勝利に貢献。続く試合からは8試合連続無失点を記録するなど勝ちパターンの起用も増え、5月には月間13試合に登板し、19日のヤクルト戦では7回裏途中からマウンドに上がってラミレス、ラロッカ、宮出、宮本、米野と5者連続三振を奪うと降雨コールドとなり初セーブ、24日の横浜戦では同点に追いつかれてなおもピンチの7回表に登板して多村を三振に抑えると、その裏に打線が勝ち越して初勝利を記録した。

12.2イニング連続ノーヒット
6月も12試合に登板して勝利に貢献すると、7月29日の日本ハム戦の途中から何と10試合にまたがって12.2イニングをノーヒットに抑え込み、その間の四球はわずか1、15奪三振という驚異的な成績を残した。9月には多少成績を落としたが当時のリーグ新人記録となる62試合に登板し、防御率2.60、リーグ2位の31ホールドポイントを記録。新人王投票はほぼ満票での受賞となった日本ハムの八木に続く2位の2票に留まった。

先発初勝利
2年目からは右肩痛や胃腸炎に苦しんだ事もあって大幅に成績を落としたが、ウエスタン・リーグで先発調整を行い望んだ09年は一軍昇格後はリリーフ登板が続いたが、5月9日にロングリリーフで4.1回を投げると、5月16日の楽天戦で初先発、白星こそつかめなかったが中村紀を2度の併殺打に仕留めるなど5回を無失点に抑えた。6月3日の横浜戦では5回二死までノーヒットに抑え、細山田、石川の連打で背負った二死一、二塁も高校の同級生である下園をセンターフライに打ち取るなど6回を投げて2安打無失点で先発初勝利を記録した。

お立ち台も
6月10日のヤクルト戦でも6回2失点で勝利投手となったが、6月17日の中日戦で7回を3失点(自責0)に抑え込みながら敗戦投手になると、その後はスタミナ不足から中盤に掴まる試合が続き、7月21日の楽天戦では7.2回を投げて8安打、1四球で3失点に抑えて先制スリーランを放った多村とともにお立ち台に上がったが、続く試合から5試合連続で4失点以上となり先発降格となった。

18試合連続無失点
10年もシーズン当初は先発として起用されたが3試合で防御率9.77と好結果が残せずリリーフに再転向、リリーフ転向後はほとんどがビバインドでの登板ながら29試合のリリーフ登板で防御率2.35を記録した。11年は二軍でも突出した成績は残せず一軍ではわずか5登板に留まったが、翌12年にはキャンプで肩を痛めてしまったが、その不運を転機にしてピッチングスタイルを打者の狙いを外すスタイルに変更、これが功を奏して6月の一軍合流から18試合連続無失点で防御率0.00を継続するなど強力なリリーフ陣の一角に食い込んで防御率1.19を記録した。

横浜移籍
13年も4月、5月に連続して月間12試合に登板し防御率1点台という安定した成績を残していたが、6月下旬に体調を崩して離脱、肝機能の低下という診断で1ヶ月の入院とその後の運動制限で体重が8キロ減少という苦しい日々が続いた。同年オフに日本ハムからFAでソフトバンクへ移籍した鶴岡の補償選手として日本ハムへ移籍。翌14年には5月17日のロッテ戦では延長11回表に登板し無失点に抑えると、その裏に大野のホームランでサヨナラとなり勝ち投手、お立ち台にも上がったが同年はわずか9登板に留まった。翌15年も6試合登板に終わると、16年は開幕一軍に残ったが3月30日に横浜DeNAに金銭トレードで移籍となった。

8試合連続無失点も
4月6日の中日戦で移籍後初登板を果たすと、8日からのヤクルト3連戦では3連投するなど7日間で5試合に登板して全て無失点に抑えた。その後も苦しいチーム状況の中で8試合連続無失点に抑えていたが、登板過多が響いたのか26日の中日戦で右肩を痛めて降板となってしまった。その後はペナントレースでの一軍復帰は果たせなかったが、CSファイナルシリーズの第4戦で復帰登板を果たして1イニングを無失点に抑えた。翌17年は5月23日の中日戦で同点の6回表を無失点に抑えて3年ぶりの勝利投手になったが、その直後に登録抹消になるなど同年はわずか6試合登板に留まった。

サヨナラ勝利に貢献
18年はイースタン・リーグで25試合に登板して防御率2.36を記録、一軍でも8月2日に昇格すると翌日の広島戦で延長10回表の二死一、二塁という正念場でリリーフしてバティスタをサードゴロに打ち取ると、11回表も続投して三者凡退に抑える好投を見せた。すると11回裏に代打で登場した投手のウィーランドが四球で繋いでチャンスを作り、倉本のヒットでサヨナラ勝利、藤岡には初登板で勝利投手が記録された。同月には10試合に登板して防御率2.53と苦しい時期のリリーフ陣を支えたが、9月には大量失点を重ねて登録抹消となった。

16試合連続無失点
19年は4月13日に1軍昇格、当初は敗戦処理としての起用が続いたが6月15日まで16試合連続無失点を記録、6月15日には古巣福岡ドームのホークス戦で同期の松田と対戦して凱旋登板を果たした。徐々に接戦での起用も増えたが、6月19日の日本ハム戦では一死三塁で起用されたが初球暴投で三塁走者を還すと、連打も打たれて防御率0.00が終了、30日の広島戦では1点リードの7回表を任されたがメヒアに逆転ツーランを被弾、7月3日に抹消となったが8月4日に再昇格、11日の中日戦で1点リードの6回表に一死満塁で登板、ビシエドは内野フライに打ち取ったが、阿部に押し出し四球を与えて同点に追いつかれると、福田に満塁ホームランを被弾して試合を壊してしまった。同年は32試合に登板、走者を出しながらも粘って防御率1.86を記録した。

引退
20年はコロナウイルスの影響で開幕が延期になったが、外出自粛期間にSNSで人柄が伺える前向きなメッセージをつぶやいて多くの賛同を集めた。シーズンに入ると8月8日に昇格して、10日の阪神戦で追い上げを許した6回表に二死三塁という場面でマウンドへ上がって梅野を三振に抑えて勝利に貢献した。だがチームが小川にノーヒット・ノーランを喫した15日のヤクルト戦で3失点を喫して抹消となった。再昇格は果たせずオフに戦力外通告を受けたが、現役中から豊富な経験と引き出しから若手からアドバイスを求められ、自主トレにも多くの選手が参加していた点などの指導者適性を評価されて投手コーチのオファーを受けて就任した。

::
22年から独立リーグの火の国サラマンダーズでコーチ兼任で選手復帰、24年からNPBのファームに新規参入を果たしたハヤテ223に選手第1号として入団した。


初記録
初登板 2006年3月26日ロッテ戦
初勝利 2006年5月24日横浜戦
初奪三振 2006年3月26日ロッテ戦:西岡から
初完投
初セーブ 2006年5月19日ヤクルト戦


  投球成績
チーム 登板 完投 完封 勝利 敗戦 S 回数 安打 本塁 四球 死球 三振 暴投 ボーク 失点 自責 防御率
06 ソフトバンク 62 0 0 5 3 1 65.2 51 0 21 6 65 0 0 20 19 2.60
07 ソフトバンク 36 0 0 1 2 0 31.1 39 3 16 1 25 3 0 19 17 4.88
08 ソフトバンク 11 0 0 0 0 0 8.0 7 0 1 1 4 0 0 4 3 3.38
09 ソフトバンク 38 0 0 5 8 0 101.2 98 10 38 4 82 5 0 57 52 4.60
10 ソフトバンク 32 0 0 1 2 0 54.0 56 1 21 3 57 3 0 29 27 4.50
11 ソフトバンク 5 0 0 1 0 0 8.1 10 1 5 2 8 1 0 9 9 9.72
12 ソフトバンク 39 0 0 1 0 0 45.1 36 0 9 0 34 1 0 8 6 1.19
13 ソフトバンク 32 0 0 4 0 0 28.2 29 0 12 1 15 3 0 9 8 2.51
14 日本ハム 9 0 0 1 0 0 12.0 18 0 4 0 8 0 0 8 7 5.25
15 日本ハム 6 0 0 0 0 0 7.2 11 1 2 0 2 0 0 4 4 4.70
16 日本ハム 1 0 0 0 0 0 0.2 2 0 0 0 1 0 0 2 2 27.00
16 横浜 9 0 0 0 1 0 8.0 7 0 2 0 3 0 0 2 1 1.13
17 横浜 6 0 0 1 0 0 4.1 6 0 4 1 3 0 0 2 2 4.15
18 横浜 15 0 0 1 0 0 14.2 15 1 5 2 9 0 0 10 10 6.14
19 横浜 32 0 0 1 0 0 29.0 27 2 15 0 23 2 0 6 6 1.86
20 横浜 4 0 0 0 0 0 1.2 4 0 3 0 3 0 0 4 4 21.00
球団 5年 66 0 0 3 1 0 57.2 59 3 29 3 41 2 0 24 23 3.59
通算 15年 337 0 0 22 16 1 421.0 416 19 158 21 342 18 0 193 177 3.78


  打撃成績
チーム 試合 打数 得点 安打 二塁 三塁 本塁 塁打 打点 盗塁 盗刺 犠打 犠飛 四球 死球 三振 併殺 失策 打率
06 ソフトバンク 62 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 .000
07 ソフトバンク 36 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 .000
08 ソフトバンク 11 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
09 ソフトバンク 38 2 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 2 .000
10 ソフトバンク 32 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
11 ソフトバンク 5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
12 ソフトバンク 39 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
13 ソフトバンク 32 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 .000
14 日本ハム 9 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 .000
15 日本ハム 6 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
16 日本ハム 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
16 横浜 9 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
17 横浜 6 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 .000
18 横浜 15 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 .000
19 横浜 32 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
20 横浜 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
球団 5年 66 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 .000
通算 15年 337 5 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 4 0 6 .200


  クライマックスシリーズ投球成績
チーム 登板 完投 完封 勝利 敗戦 S 回数 安打 本塁 四球 死球 三振 暴投 ボーク 失点 自責 防御率
06 ソフトバンク 3 0 0 0 0 0 2.2 2 0 0 0 2 0 0 0 0 0.00
07 ソフトバンク 2 0 0 0 0 0 2.1 1 0 1 0 1 0 0 0 0 .0.00
09 ソフトバンク 1 0 0 0 0 0 0.1 2 0 1 0 0 0 0 1 1 27.00
10 ソフトバンク 1 0 0 0 0 0 2.0 2 0 1 1 1 0 0 1 1 4.50
12 ソフトバンク 3 0 0 0 1 0 6.1 4 0 2 1 3 0 0 2 2 2.84
16 横浜 1 0 0 0 0 0 1.0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0.00
通算 6年 11 0 0 0 1 0 14.2 12 0 5 2 8 0 0 4 4 2.45


  クライマックスシリーズ打撃成績
チーム 試合 打数 得点 安打 二塁 三塁 本塁 塁打 打点 盗塁 盗刺 犠打 犠飛 四球 死球 三振 併殺 失策 打率
06 ソフトバンク 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
07 ソフトバンク 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
09 ソフトバンク 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
10 ソフトバンク 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
12 ソフトバンク 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
16 横浜 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
通算 6年 11 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000


  二軍投球成績
チーム 登板 完投 勝利 敗戦 S 回数 安打 本塁 四死 奪三振 失点 自責 防御率
07 ソフトバンク 5 0 0 0 0 6.0 4 0 2 3 1 1 1.50
08 ソフトバンク 17 0 1 0 1 20.0 18 1 6 14 8 8 3.60
09 ソフトバンク 3 0 0 0 1 2.2 3 0 0 3 0 0 0.00
10 ソフトバンク 7 0 0 1 1 17.1 13 0 9 11 6 3 1.56
11 ソフトバンク 24 0 1 3 4 40.1 45 6 14 33 20 15 3.35
12 ソフトバンク 8 0 0 0 0 10.0 8 0 3 7 1 1 0.90
14 日本ハム 21 0 3 0 0 26.1 33 1 11 18 18 12 4.10
15 日本ハム 22 0 2 1 1 24.0 27 1 11 18 17 13 4.88
16 横浜 14 0 0 0 1 13.0 14 0 9 10 6 4 2.77
17 横浜 25 0 0 1 7 26.1 24 1 17 13 9 8 2.73
18 横浜 25 0 2 2 3 26.2 28 1 9 24 13 7 2.36
19 横浜 10 0 0 0 1 9.2 10 0 0 10 2 2 1.86
20 横浜 21 0 1 2 3 21.0 17 3 9 15 9 8 3.43
通算 13年 202 0 10 10 23 243.1 244 14 100 179 110 82 3.03