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伊勢 大夢



13
名前 いせ ひろむ
生年月日 1998年3月7日
経歴 九州学院高−明治大−横浜(19年D3位)
入団年 19年ドラフト3位
在籍年 20年−
背番号 20年−[13]
投打 右投げ右打ち
守備 投手
サイドスロー
熊本市に生まれ、「大きな夢を持て」という願いで大夢と名付けられた。幼い頃の夢はサッカー選手だったが、父親が務めていたホンダ熊本の試合を父親と観戦した事をきっかけに小4から野球を始める。中3から本格的に投手を始めた。当初はオーバースローだったが九州学院へ進学すると入学直後のブルペン投球でバランスを崩して腕が下がった状態で投じたボールを見た坂井監督からアドバイスされてサイドスローに転向した。

九州大会優勝
2年秋からエースとなり、秋の県大会決勝で熊本工業相手に3失点完投勝利を記録するなど全試合で完投して県大会優勝に貢献、九州大会では準々決勝の中部商業戦で10三振を奪って4安打完封、決勝の糸満高校戦でも3失点完投を記録、神宮大会では初戦の敦賀気比戦で無四球の3失点完投とチームを引っ張ったが、準決勝の仙台育英戦では7回8失点と打ち込まれて日本一はならなかった。センバツでは初戦の八戸学院光星戦で7回までは2失点に抑える好投を見せたが、8回に大量失点を喫して初戦敗退となった。

春夏連続出場も
3年夏には1年生にして4番を務めた村上 宗隆と共にチームを引っ張って県大会6試合すべてで完投して春夏連続の甲子園出場を果たしたが、甲子園では初戦の遊学館に14安打と打ち込まれて初戦敗退となった。明治大学へ進学すると一から体を鍛え直して土台を作り直したが、肩と肘を痛めて2年時は春秋通じて1試合登板に終わった。

飛躍
3年春には広島から1位指名を受けるエース森下に次ぐ2番手投手となり、東大2回戦に先発して7回無失点でリーグ戦初勝利、慶大2回戦では3安打に抑え込んで初完投初完封を記録するなど3勝1敗、リーグ4位の防御率2.64を上げた。3年夏には大学日本代表にも選出されたが、秋は不調で1試合登板に留まった。4年春はリリーフとして活躍、自身では欠点と感じていたシュート回転するストレートを「武器に変えろ」とマイナーリーグも経験した西崎コーチから助言されて、ピッチングスタイルを確立するきっかけとなった。

日本一に貢献
6月の全日本大学選手権では福工大戦で6回2失点に抑えると、準決勝の東京農業大学北海道オホーツク戦では1対1で迎えた3回表からマウンドに上がって9回二死までの6.2イニングをノーヒットに抑え込み、自己最速の151キロも計測するなど8奪三振も奪って勝利の立役者になった。決勝戦は森下が完投してチームは38年ぶりの日本一に輝いた。先発に復帰した4年秋は1勝3敗に終わって、六大学通算では4勝に留まったが、明治らしい気合のピッチングも評価されて横浜から3位指名を受けて入団した。

ルーキーイヤー
オープン戦や練習試合で好投を見せて開幕1軍を勝ち取ると、一旦は登録抹消となったが8月23日の中日戦でショートスターターとして一軍復帰して2回を無失点に抑えた。その後は主に点差がついた試合での起用が続いたが、154キロのストレートに加えて変化球の精度も高まり防御率1点前後という安定感を見せた。シーズン終盤から勝ちパターンの一角となり、10月10日の阪神戦では同点の5回裏からマウンドに上がって2回をパーフェクトに抑えて初白星を記録、同10月には13試合に登板して3勝を上げた。同年には33試合に登板して防御率1.80を記録し、中でも右打者には72打数12安打(打率.167)、26奪三振と圧倒的な成績を残した。

抑え起用も
21年は開幕から打ち込まれる試合が続き、敗戦処理での起用となった5月14日の広島戦で3安打3四球を記録して早くも同年2度目の登録抹消となった。だが東京オリンピックの中断期間が明けた8月14日から9月にかけては16試合の登板で13回を投げて被安打6、5四球の12奪三振で2失点と状態を上げた。同時期に抑え投手が打ち込まれる試合が続いていたため10月3日の巨人戦では抑えを任されたが、先頭の岡本にストレートの四球を与えると盗塁で無死二塁となり、二死はとったが大城のタイムリーで追いつかれてセーブ失敗、再び抑えを任された9日の中日戦でも3連打を浴びて一死も取れずに降板となった。

伊勢大明神
22年はセットアップを任されて開幕から連続試合無失点を続けて、4月24日の広島戦からはノーノー越えとなる12試合で12イニング連続無安打、5月3日の中日戦からは9試合9イニング連続無安打無四球というパーフェクトリリーフを達成、5月24日のソフトバンク戦で失点して連続試合無失点が21試合でストップて佐々木の持つ開幕からの連続無失点記録24試合には届かなかったが圧倒的な投球でチームを支えて伊勢大明神と呼ばれた。

71試合登板
7月9日の巨人戦では1点リードの8回裏二死一、二塁でマウンドに上がってポランコをファーストゴロに打ち取ると休養の山崎康に代わって9回裏のマウンドにも上がって待望の初セーブを記録、オールスターにも出場した。9月22日の巨人戦では無死満塁でリリーフして中田、岡本、中島という強打者たちを力でねじ伏せて零封するなどシーズンの最後まで圧倒的な投球を続けてリーグトップの71試合に登板して防御率1.71、球団新の39ホールドを記録、CSでも阪神とのファーストステージ第2戦で1点リードの7回表一死三塁でリリーフして近本をサードフライ、大山をセンターフライに打ち取ってリードを守ると、8回表も続投して三者連続三振という好リリーフを見せた。

58試合登板も
23年は開幕から13試合連続無失点を記録、4月28日の中日戦では休養の山崎康に代わって抑えを任されるなど活躍を続けたが持ち味の球威が上がらず、6月に入ると6日のソフトバンク戦で槙原のタイムリーでサヨナラ負け、19日の日本ハム戦では連続四球などで2点リードを守れず降板と成績を落とした。同年は58試合に登板したがシーズン終盤まで状態を上げられず防御率3.22、WHIP1.39という今一つの成績にとどまった。


初記録
初登板 2020年6月20日広島戦
初勝利 2020年10月10日阪神戦
初奪三振 2020年6月20日広島戦:田中から
初完投
初セーブ 2022年7月9日巨人戦


20 21 22 23
オールスター 1回


  投球成績
チーム 登板 完投 完封 勝利 敗戦 S 回数 安打 本塁 四球 死球 三振 暴投 ボーク 失点 自責 防御率
20 横浜 33 0 0 3 1 0 35.0 28 2 12 2 39 0 0 9 7 1.80
21 横浜 39 0 0 0 1 0 35.1 30 0 15 1 38 2 0 11 11 2.80
22 横浜 71 0 0 3 3 1 68.0 52 1 17 5 69 2 0 14 13 1.72
23 横浜 58 0 0 4 6 2 50.1 54 6 16 0 43 0 0 21 18 3.22
通算 4年 201 0 0 10 11 3 188.2 164 9 60 8 189 4 0 55 49 2.34


  打撃成績
チーム 試合 打数 得点 安打 二塁 三塁 本塁 塁打 打点 盗塁 盗刺 犠打 犠飛 四球 死球 三振 併殺 失策 打率
20 横浜 33 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 2 0 0 .000
21 横浜 39 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
22 横浜 71 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
23 横浜 58 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
通算 4年 201 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 2 0 0 .000


  クライマックスシリーズ投球成績
チーム 登板 完投 完封 勝利 敗戦 S 回数 安打 本塁 四球 死球 三振 暴投 ボーク 失点 自責 防御率
22 横浜 3 0 0 0 0 0 3,2 0 0 2 0 3 0 0 0 0 0.00
23 横浜 2 0 0 0 0 0 1.2 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0.00
通算 2年 5 0 0 0 0 0 5.1 1 0 3 0 3 0 0 0 0 0.00


  クライマックスシリーズ打撃成績
チーム 試合 打数 得点 安打 二塁 三塁 本塁 塁打 打点 盗塁 盗刺 犠打 犠飛 四球 死球 三振 併殺 失策 打率
22 横浜 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
23 横浜 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
通算 2年 5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000


  オールスター投球成績
回数 登板 完投 完封 勝利 敗戦 S 回数 安打 本塁 四球 死球 三振 暴投 ボーク 失点 自責 防御率
通算 1回 1 0 0 0 0 0 1.0 2 0 1 1 2 0 0 1 1 9.00


  二軍投球成績
チーム 登板 完投 勝利 敗戦 S 回数 安打 本塁 四死 三振 失点 自責 防御率
20 横浜 10 0 0 0 1 10.1 4 1 5 10 1 1 0.87
21 横浜 10 0 1 0 2 12.2 10 0 4 17 4 4 2.84
通算 2年 20 0 1 0 3 23.0 14 1 9 27 5 5 1.96