:ノーヒット・ノーラン:
08年にレンジャースから4巡目指名を受けて契約。4年目の11年には開幕からA+で好投を続けて14試合の登板で防御率2.10を記録、6月下旬にAAに昇格すると7月29日の試合でノーヒット・ノーランを達成するなど4連勝、2日後の7月31日にトレードでパドレスへ移籍してからも3連勝でA+から合わせて9連勝を記録した。
:MLB初登板:
12年には初めてAAAで開幕を迎えると、わずか2試合の登板で4月14日にMLB初昇格、同日のドジャース戦で先発を任されたが初回にマット・ケンプ、アンドレ・イーシアーに連続ホームランを被弾するなどいきなりイニング4失点、2回裏にもケンプに2打席連続となるツーランを浴びるなどメジャーの洗礼を受けた。その後も先発を任されるとまずまずのピッチングを続けたが打線の援護なく4連敗、5月6日のマーリンズ戦では5回まで無失点に抑えてMLB初勝利が見えてきたが、6回表二死から同点に追いつかれて降板、5日後に故障者リストに入ると、7月27日にトミー・ジョン手術を受けて離脱した。
:2年間:
翌13年はシーズン中の復帰は叶わなかったが、オフのアリゾナ教育リーグで2試合のみだが復帰登板を果たした。14年も開幕から故障者リストに入って長く苦しい日々が続いたが、手術から2年が経過した7月19日にルーキーリーグで復帰すると、2週間後にAA、さらに2週間後にAAAとステップアップし、9月6日にはついにMLBに返り咲いた。同日のロッキーズ戦ではジャスティン・モルノーにツーランを被弾するなど3回途中降板となったが、24日のロッキーズ戦では5.2回を3失点に抑えてMLB初勝利を記録した。
:大炎上から:
15年はドジャースへ移籍してAAAで10勝5敗、防御率4.59を記録したが、MLBでは5月6日のブリュワーズ戦で5回途中6失点、9月9日のエンゼルス戦で4回2失点と2度の昇格を生かせなかった。16年はマリナーズへ移籍するとAAAで4月18日の試合から2回途中10失点、2回途中7失点、2回途中10失点と3試合連続で悲劇的な炎上を記録した。だが5月に入ると調子をあげて3連勝、夏場には6連勝も記録するなど防御率5.43ながら14勝6敗を記録、5月以降に限れば13勝3敗で防御率4.04という好成績を残した。同年オフにベイスターズと契約。
:先発試合でチーム負けなし:
来日初登板となった4月6日の巨人戦では5回まで3安打、無四球で8奪三振をという圧巻の投球を見せ、6回表に阿部に唯一の失投をライトスタンドに叩き込まれて白星こそ逃したがチームの勝利に貢献。14日のヤクルト戦では打力を期待されてまさか8番起用、注目の打席は2打数2三振だったがピッチングでは6.2回を3安打、3四球で1失点に抑え込んだ。続く中日戦では7回表の無死一、三塁を三者連続奪三振で切り抜けるなど8回1失点、28日の広島戦では待望の初安打となるタイムリー、5月4日の巨人戦で6回を自責1、11日の中日戦で6回3失点と試合を作り、17日の広島戦では6回無失点に加えて先制ソロを放つ孤軍奮闘の活躍を見せた。この時点で自身の勝敗こそ3勝0敗だったが先発試合でチームは6勝0敗1分と大きな貯金をもたらした。
:投打でチームを引っ張る:
5月24日中日戦で守備に足も引っ張られたこともあって8回3失点で敗戦投手になると右肘の張りで登録抹消となり一か月半離脱した。復帰戦となった7月7日の中日戦は6回2失点で敗れたが、続くヤクルト戦で8回を3安打1四球に抑え込む完璧なピッチングで4勝目を記録すると、そこから先発試合で引き分けを挟んでチームが5連勝、8月23日の広島戦では大瀬良から2本目となるツーランも放った。
:CS決定試合で5回7点3安打4点:
8月29日の中日戦では5回5失点で先発試合のチームの連勝はストップしたが、9月5日のヤクルト戦で6回無失点、12日には9連勝中で優勝目前の広島を6回1失点に抑えて4位転落の危機を救うと、25日の阪神戦で5安打、1四球で初完封、CS決定試合となった10月1日の広島戦では5回7失点と打ち込まれたが打撃では球団の投手では平松以来41年ぶりとなるシーズン3本塁打目を記録するなど3安打で4打点という主砲の働きを見せて5回裏のチャンスではそのまま打席に入ってヒットを放ち、6回表からは交代という珍プレーにも繋がった。
:勝率.842:
シーズンで先発した21試合でチーム16勝3敗2分という圧倒的な数字を残し、自身も7連勝でシーズンを終えて球団の外国人投手では初の10勝を記録、また最終登板の4打点で平松以来球団42年ぶりの投手12打点を記録、低めの変化球を見極めて5四死球も選ぶなど打率は.229ながら出塁率.302、長打率.438という野手のレギュラー並みの数字を残し、犠打は1つと強打の8番打者として活躍した。CSでは1勝1敗で迎えたファーストステージ第3戦で7回1失点、広島とのファイナルSでは第4戦で5回3失点も打撃でヒット&2四球という活躍を見せて勝利に貢献した。ソフトバンクとの日本シリーズでは第3戦で先発も6回途中3失点で4か月ぶりに敗戦投手になった。
:故障:
18年は右肘の故障で出遅れて4月22日のヤクルト戦で初登板、5回まで3安打無四球に抑える好投を見せていたが、6回裏二死二塁からバレンティンにツーランを浴びて惜しくも敗れた。続く中日戦では投げては6回2失点、打っては2安打を放って、7回表には打席に入ってその裏のマウンドには上がらず交代と投打にらしさを見せた。5月5日の巨人戦では自らのバント処理のミスもあって5回7失点と崩れたが、続く巨人戦では6回途中1失点で勝利投手、交流戦初戦の楽天戦では8回途中2失点に抑えてお立ち台に上がった。
:バックスクリーンへ:
この時点で防御率2.67と前年同様に白星を量産するかと思われたが、続く6月5日の西武戦で5回3失点、12日のロッテ戦で7回3失点と試合を作りながら敗戦投手となると、腰痛を発症して抹消となった。7月4日の巨人戦で復帰すると6回4失点ながら打席で先制に繋がるツーベースを放って3勝目をあげた。続く中日戦ではバックスクリーンに通算4号を叩き込んで大歓声を浴びたが、4対6で迎えた6回表にはその裏の打席に立たせるために続投となったが打ち込まれて9失点KOとなり大幅に数字を落とした。球宴明けのヤクルト戦では8回1失点に抑えてお立ち台に上がったが、続く広島戦ではバティスタに満塁弾を被弾して5回5失点と波に乗ることができない。
:代打:
8月2日の巨人戦では7回3失点に抑えると、翌日の広島戦では延長11回裏の二死一、二塁で野手の嶺井に対してまさかの代打起用、ハマスタは騒然となり、1球ごとに大歓声が上がる熱狂状態となったが、ウィーランドはストライク2球にはフルスイングを見せたが、ボール球を冷静に見極めて四球を選び倉本のサヨナラ打に繋げた。ウィーランドは3年前にマイナーで代打起用されて二死満塁で見逃し三振に倒れていたため「見逃し三振だけはしない」と決意しての打席だったことを明かした。だが続くヤクルト戦で5回途中8失点、25日のヤクルト戦でも5回7失点を喫するなどピッチングでは好結果は残せず惜しまれながら退団となった。韓国のKIAに100万ドルで入団。 |
|