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松井　飛雄馬



４０
 名前 まつい　ひゅうま
生年月日 1991年3月17日
経歴 江の川高−三菱重工広島−横浜(11年D7位)
入団年 11年ドラフト7位
在籍年 12年−20年
背番号 12年−20年［40］
投打 右投げ右打ち
守備 内野手
：飛雄馬：
父親の松井 一弥さんは82年にドラフト外でロッテ・オリオンズに入団した外野手。野球漫画の名作「巨人の星」のファンである母親の麻美さんの命名で主人公の飛雄馬と名付けられた。また松井という名字もあって巨人感溢れるフルネームとなった。肩の故障もあって2年間でプロから離れる事になった父親とのマンツーマン指導で幼い頃から鍛え上げられた飛雄馬はメキメキと力をつけた。

：一変：
飛雄馬が10歳になった頃に父親が経営していた塗装会社の元従業員が殺人事件を起こして生活が一変。連日のようにマスコミから取材攻勢を受け、順調だった仕事が激減、もともとは裕福な家庭だったのが生活費にも事欠くようになった。家財道具なども質屋に売って日々を生き抜く生活となり、家庭内はため息と怒鳴り声に埋め尽くされて、飛雄馬は毎日を泣いて過ごした。ある日に勇気を振り絞って父親に手紙を書き、「絶対甲子園に、レギュラーになって出場する。だからお父さんも仕事頑張ってください」と伝えた。この日をきっかけに家族の絆が戻り、再び野球に打ち込む日々が始まった。

：ベイスターズ入団：
江の川高では約束していた甲子園出場は叶わなかったが、三菱重工広島へ進むと入社2年目のプロアマ交流戦で広島の今村から本塁打を放ってアピールすると、都市対抗野球の初戦となる東邦ガス戦ではライトスタンドにスリーランを叩き込んでチームに11年ぶりの都市対抗白星をもたらした。翌年のドラフト会議で横浜ベイスターズから7位指名を受けて入団。星の飛雄馬になった。

：初出場：
3年目の14年にチームが低迷していた4月27日にムードメーカー枠として一軍昇格。同日の阪神戦で7回裏に代打で初出場を果たしたが空振り三振に倒れると、次のチャンスは貰えないまま登録抹消となった。イースタン・リーグで103試合に出場して打率.299という好成績を残してシーズン終盤の10月3日に再昇格を果たすと、3試合にスタメン出場したが初ヒットを記録する事は出来なかった。オフには筒香の自主トレに同行して、午前6時の起床から8時間以上のハードトレーニングを3週間休日なしで行い体を鍛え上げた。

：サヨナラエラー：
15年は開幕第3戦の巨人戦に代打で登場し、高木からセンターオーバーのタイムリースリーベースを放って初安打初打点を記録、4月7日の阪神戦では自身初の3安打を放ったが守備でエラーを記録してしまうと、4月19日のヤクルト戦では引き分け目前の12回二死三塁で上田のサードゴロを弾いてサヨナラ負け、4月25日の中日戦では勝ち越し打を含むタイムリー2本でお立ち台に上がったが、5月9日の巨人戦では9回表に送りバントを捕球した山口が三塁に送球しようとしたが飛雄馬が三塁に戻らず同点に追いつかれると、11回裏にはライト前ヒットで出塁して二塁へ進んだが筒香のピッチャーゴロで飛び出してアウトとミスが相次いで登録抹消となった。

：ウインターリーグ：
6月5日に中畑監督からチームを盛り上げるムードメーカー要員に指名されて一軍再昇格を果たすと、13日、14日の日本ハム戦には連日のダイビングキャッチでプロ野球ニュースのプレイ・オブ・ザ・デイに2日連続で選出された。だが7月以降は23打数1安打（1本塁打）と期待された打撃では打率.224に留まってチャンスを掴みきれなかった。オフには筒香らと共にドミニカのウインターリーグに参加してオフシーズンも野球に打ち込み、翌年の春季キャンプではラミレス監督から野手MVPに選出された。

：ブレイクならず：
飛躍が期待された16年は開幕一軍に残ったがスタメンで起用された4月24日の巨人戦で守っては2失策、打っても無死二塁で空振り三振に倒れて途中交代に終わるなどラミレス監督の期待に応える事が出来ず登録抹消となってしまうと、5月20日にはイースタンリーグの楽天戦で右手甲に死球を受けて亀裂骨折で離脱、夏場に復帰すると手薄な右の代打要員として8月11日に昇格を果たしたが、30日の広島戦で1点を追う6回表に二死一、三塁で代打起用もレフトフライと数少ないチャンスを生かせず再び登録抹消となった。

：数少ないチャンス：
17年は同年の初出場となった7月12日の広島戦で2番セカンドでスタメンを任されて5回表一死二、三塁のチャンスで内野ゴロの間の打点を記録したがノーヒットに倒れると、次戦以降は代打での1打席しかチャンスが貰えず登録抹消となった。18年は6月13日に一軍へ昇格し、15日のオリックス戦でスタメンに抜擢されて第4打席にライト前ヒットを放った。17日のオリックス戦でもスタメンを任されて初回に痛烈な三遊間への打球をダイビングキャッチで好捕したが、打撃では2打数ノーヒットで途中交代となり翌日に抹消、7月に再昇格は果たしたがわずか2試合の1打席のみで再び抹消、二軍では打率.295を記録したがほとんどチャンスは貰えなかった。

：好成績も引退：
19年はイースタンリーグで70試合に出場したが打率.256とアピールできず、6年ぶりの1軍出場0に終わった。20年はイースタンリーグで48試合の出場ながら打率.356、OPS.946という素晴らしい成績を残したが7年ぶりに1軍出場なしに終わって戦力外通告を受けた。合同トライアウトに参加したが好結果は残せず、入団のスクールコーチに転身した。


初記録
初出場 2014年4月27日阪神戦：代打で三振
初安打 2015年3月29日巨人戦：高木勇から
初本塁打 2015年9月28日広島戦：一岡から
初打点 2015年3月29日巨人戦：高木勇から
初盗塁 2015年4月26日中日戦


　　打撃成績
チーム 試合 打数 得点 安打 二塁 三塁 本塁 塁打 打点 盗塁 盗刺 犠打 犠飛 四球 死球 三振 併殺 失策 打率
14 横浜 4 8 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 1 .000
15 横浜 59 116 14 26 9 1 1 40 9 1 0 15 0 3 1 23 2 3 .224
16 横浜 17 35 3 5 0 0 1 8 1 0 0 0 0 1 2 8 0 3 .143
17 横浜 3 5 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
18 横浜 4 7 0 1 0 0 0 1 0 0 1 0 0 1 0 3 0 0 .143
19 横浜 5 5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 .000
通算 6年 92 176 17 32 9 1 2 49 11 1 1 15 0 5 3 38 2 7 .182


　　二軍打撃成績
チーム 試合 打数 得点 安打 二塁 三塁 本塁 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四死 三振 併殺 失策 打率
12 横浜 60 149 13 37 5 2 2 52 14 2 6 0 13 50 1 9 .248
13 横浜 79 188 27 48 6 1 6 74 22 2 3 1 18 46 4 6 .255
14 横浜 103 311 47 93 25 2 4 134 32 3 11 1 22 52 12 17 .299
15 横浜 33 119 20 25 5 1 7 53 17 0 4 0 16 21 4 6 .210
16 横浜 54 181 19 53 9 2 4 78 26 0 3 0 20 42 6 6 .293
17 横浜 89 204 22 51 5 1 7 79 20 1 2 0 25 44 4 7 .250
18 横浜 77 251 26 74 15 2 1 96 25 1 1 1 23 39 10 5 .295
19 横浜 70 219 15 56 14 1 3 81 28 0 3 3 21 48 10 4 .256
20 横浜 48 101 13 36 9 0 2 51 24 0 3 1 16 17 5 5 .356
通算 9年 613 1723 202 473 93 12 36 698 208 9 36 7 174 359 56 65 .275