:遅咲き:
99年7月11日にアマチュアFAでレッズと契約。その後はマイナーリーグを転々としたが結果が残せず、05年にようやく27歳にしてAAに初昇格。同年にはAAで89試合で打率.349、27本塁打、89打点という凄まじい成績を残したが薬物違反で出場停止。その2年後の07年にAAAに昇格したがわずか22試合で打率.215とチャンスを掴めず、引退を考えてもおかしくない年齢に達してしまった。
:30歳の新人王:
08年に初定着を果たしたAAAで打率.320、17本塁打、68打点という好成績を残して30歳にしてインターナショナルリーグの新人王に選出された。同年には8月1日に30歳7ヶ月にしてMLBデビューを果たし、62打数17安打(打率.274)、1本塁打、7打点という成績を記録した。
:メジャーで10本塁打:
09年にブルージェイズに移籍するとAAAで打率.320、462打数で25本塁打、106打点という素晴らしい成績を残してパシフィックコーストリーグのMVPに選出された。8月下旬にMLB昇格を果たすと、移籍後初試合となった8月11日のヤンキース戦で4回表にチェンバレンから勝ち越しソロ、翌日のヤンキース戦でも2回表にバーネットから同点ソロを放つ派手なデビューを飾る。その後も9月30日のレッドソックス戦で2本塁打を記録するなど、わずか33試合の出場で10本塁打を含む36安打、出塁率.385、長打率635という凄まじい成績を残した。ただ同年に記録した10本塁打中9本ソロホームランだったこともあって二桁本塁打を記録しながら打点は17に留まった。
:山口からブラジャー弾:
10年は開幕メジャーを勝ち取ったが打率.150と結果が残せず同年の5月下旬に楽天へ移籍した。6月5日の横浜戦で3対4と横浜にリードを許して迎えた9回表に渡辺直を一塁に置いて、代打ルイーズが山口の初球をはじき返すと打球はレフトスタンド上段の「ありあけのハーバー」の看板を超えて、場外で開かれていた横浜開港記念バザーの中にに飛び込み、公園の木、お好み焼き店の屋根と跳ね返り、最後は「社団法人・神奈川繊維協会」が出店していたブラジャー500円均一のワゴンに飛び込む逆転ツーランとなった。
:横浜入団:
ブラジャー弾の翌日にも巨人戦で代打でツーランを放って勝利に貢献。同年には打率.266、282打数で12本塁打、38打点というまずまずの成績を残したが、282打数で114三振、三振率.404という驚異的な数字も残した。それでも翌11年の契約を勝ち取ったが、打率.195と結果が残せず退団となった。翌12年はAAAで開幕から好調をキープして、49試合出場で段階で打率.331、14本塁打、53打点を記録。6月8日に横浜DeNA入団が発表された。だがわずか62打数で打率.210で2本塁打、守備のまずさもあって同年限りで退団となった。日本での3年間では151試合の出場で20本塁打を記録した反面、472打数で178三振(三振率.377)と荒さが目立った。帰国後はメキシコリーグや独立リーグなどでプレーした。 |
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