田中 俊太
38
|
名前 |
たなか しゅんた |
生年月日 |
1993年8月18日 |
経歴 |
東海大相模−東海大−日立製作所−巨人(17年D5位)−横浜 |
入団年 |
21年に巨人から移籍 |
在籍年 |
21年−23年 |
背番号 |
21年−23年[38] |
投打 |
右投げ左打ち |
守備 |
内野手 |
|
|
:野球一家:
神奈川県厚木市出身、近年では珍しい5人兄弟の三男という大家族で育った。長男は後に広島カープでスター選手となる広輔で、次男も日大三高で正捕手としてプレー、父親の正行は東海大相模の黄金時代で背番号14を背負って原
辰徳と共に甲子園へ出場し、東海大では原 辰徳のルームメイトだった。
:野球を始める:
小学校1年からソフトボールを始め、父が監督を務めていた相模原イーグルスに入団するとバント練習はなしでフルスイングというチーム方針で大きく育った。夜には兄弟3人そろって素振りやランニングを行い、小学6年時には全国ベスト4まで進出、中学時代にはランニングサヨナラホームランを記録するなど俊足で鳴らした。少年野球時代には湘南シーレックスの試合の手伝いを行っていた際には内川に声をかけてもらった。
:東海大相模へ:
「高校は相模しか知らなかった」と迷いなく父と兄が所属した東海大相模に進学、1年秋からセカンドのレギュラーを任されて、2年春のセンバツでは初戦で2安打1盗塁を記録した。2年夏の県大会では1番セカンドとしてチームを引っ張り、横浜高との決勝戦では先制タイムリー、勝ち越しタイムリー、ダメ押しスクイズを記録して、父親が出場した77年以来33年ぶりの夏の甲子園出場に大きく貢献(兄の広輔は県大会決勝で2回敗れて甲子園出場を逃していた)。甲子園では大活躍とまではいかなかったが4試合連続ヒットで準優勝に貢献した。
:全国制覇:
3年春のセンバツでは準決勝の履正社戦で満塁ホームランを含む4安打6打点を放つと、高城を擁する九国付との決勝戦でも3安打を放って全国制覇に貢献した。3年夏は県大会で打率.438を記録したが横浜高に敗れて甲子園出場はならなかった。甲子園通算15安打(打率.357)
:日本一:
東海大に進学すると2年春からリーグ戦に出場して、2年秋には打率.310を記録して優勝に貢献すると共にベストナインに選出された。3年春にも打率.326で2季連続ベストナイン、全日本大学野球選手権では創価大との準決勝で逆転タイムリーを放つなど日本一に貢献、2年秋から5季連続で打率3割を記録して東海大の5連覇に大きく貢献、4年時にはキャプテンも務めて秋には3度目のベストナインに選出された。
:若獅子賞:
プロ志望届を提出したが、ドラフト指名はなく日立製作所へ進むと1年目の都市対抗野球で打率.381を記録して準優勝に貢献、兄も受賞した新人賞にあたる若獅子賞に輝き、セカンドで社会人ベストナインにも選出された。、2年目の都市対抗野球では初戦の三菱重工名古屋戦でホームランを含む3安打を放ったが惜しくも初戦敗退となった。兄のプロ入りから4年後の17年ドラフト会議で巨人から5位指名を受けて入団。背番号は兄も広島入団時に付けた63番となった
:ルーキーイヤー:
阪神との開幕戦でメッセンジャーから内野安打で初ヒットを記録すると、初スタメンとなった6月2日のオリックス戦で2安打3四球を記録した事をきっかけにスタメン起用が増え、吉川が故障で離脱した事もあってシーズン終盤にはレギュラーを掴んだ。同年には99試合に出場して打率.241、6盗塁を記録した。CSではヤクルトとのファーストステージ初戦で初回に四球で出塁すると、次打者の初球で二盗を成功させて先制に繋げるなど巨人キラーだった小川攻略のきっかけを作った。セのCSでは初の兄弟対決となった広島とのファイナルでも全試合で2番セカンドで起用されたが2併殺を含む12打数2安打と抑え込まれてチームも3連敗でスイープされた。
:日本シリーズで全試合スタメン:
19年は開幕スタメンを任されたが打率1割台と低迷、8番サードで起用された5月18日の中日戦で3安打、1番に抜擢された5月23日の横浜戦でもソロを含む3安打と見せ場は作ったが、抹消と昇格を繰り返すなど一軍定着はならず62試合出場に留まった。ソフトバンクとの日本シリーズでは初戦で2安打を放つなど全4試合でスタメン起用されたが4連敗で日本一はならなかった。
:横浜移籍:
20年は開幕こそ1軍で迎えたが2打数ノーヒットで登録抹消、8月に再昇格したが3打数ノーヒットで再び抹消と苦しい日々が続いた。9月13日に再昇格を果たすと、主力の故障でスタメンのチャンスを貰った9月16日の阪神戦で先制ソロを含む3安打を放ってお立ち台に上がった。その後はセカンド、サードに加えてファーストや外野でも出場、ヒットも重ねて一時は打率を3割台後半まで数字を上げたが、シーズン終盤の16打数ノーヒットで数字を落として打率.265でシーズンを終えた。同年オフに巨人へFA移籍した梶谷の人的保障選手として横浜に移籍した。人的保障リストが横浜に届いた時点でほぼ即決で指名されるなど高い期待を受けての入団だった。
:6打点:
オープン戦では20打数目でようやく初ヒットと苦しんだが、古巣巨人との開幕戦で7番スタメンで起用されると、2回表に巨人ファンからも拍手が上がる中で打席に入って高校大学の先輩でもある菅野から犠牲フライ、第2打席で同点タイムリー、7回表には鍵谷から2点タイムリーと打点を量産、迎えた9回表の二死二、三塁では東海大の同級生でもある中川から起死回生の同点打となる2点タイムリーを放った。惜しくもチームはサヨナラ負けで敗れたが開幕戦6打点は筒香、松井らの5打点を抜くリーグ新記録で巨人の原監督からも「敵ながら大したもんですね」と賞賛を受けた。
:離脱:
前年のシーズン打点に1試合で追いついた田中だったが開幕第2戦以降は39打数4安打2打点という打撃不振に落ち取り、守備固めで起用された4月25日の阪神戦では難しい飛球を落球、牧の故障でスタメンとなった6月18日の広島戦ではエラーに2三振で途中交代となり6月21日に抹消となった。降格後はイースタンリーグで打率.458(24打数11安打)と状態を上げたが6月27日の巨人戦で投球を左手親指に受けて骨折となり離脱した。
:戦力外:
22年は主力選手がコロナウイルスなどで離脱した際に1軍に昇格、代走や代打として起用されたが19試合出場という自己ワーストの成績にとどまった。翌23年はイースタンリーグで103試合に出場したが1軍出場はならず同年限りで戦力外となった。 |
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初記録 |
初出場 |
2018年3月30日阪神戦 |
初安打 |
2018年3月30日阪神戦:メッセンジャーから |
初本塁打 |
2018年9月11日ヤクルト戦:小川から |
初打点 |
2018年6月3日オリックス戦:田嶋から |
初盗塁 |
2018年6月5日楽天戦 |
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|
|
|
打撃成績
|
チーム |
試合 |
打数 |
得点 |
安打 |
二塁 |
三塁 |
本塁 |
塁打 |
打点 |
盗塁 |
盗刺 |
犠打 |
犠飛 |
四球 |
死球 |
三振 |
併殺 |
失策 |
打率 |
|
18 |
巨人 |
99 |
228 |
20 |
55 |
6 |
3 |
2 |
73 |
12 |
6 |
0 |
10 |
0 |
23 |
0 |
41 |
7 |
4 |
.241 |
19 |
巨人 |
62 |
156 |
17 |
35 |
7 |
0 |
4 |
54 |
14 |
2 |
0 |
4 |
2 |
14 |
0 |
36 |
2 |
5 |
.224 |
20 |
巨人 |
48 |
68 |
7 |
18 |
2 |
1 |
1 |
25 |
6 |
2 |
0 |
0 |
1 |
8 |
1 |
15 |
0 |
2 |
.265 |
21 |
横浜 |
58 |
48 |
10 |
7 |
0 |
0 |
0 |
7 |
8 |
0 |
1 |
3 |
2 |
7 |
0 |
16 |
0 |
3 |
.146 |
22 |
横浜 |
19 |
19 |
0 |
3 |
0 |
0 |
0 |
3 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
3 |
0 |
0 |
.158 |
|
球団 |
2年 |
77 |
67 |
10 |
10 |
0 |
0 |
0 |
10 |
9 |
0 |
1 |
3 |
2 |
7 |
0 |
19 |
0 |
3 |
.149 |
|
通算 |
5年 |
286 |
519 |
54 |
118 |
15 |
4 |
7 |
162 |
41 |
10 |
1 |
17 |
5 |
52 |
1 |
111 |
9 |
14 |
.227 |
|
|
日本シリーズ打撃成績
|
チーム |
試合 |
打数 |
得点 |
安打 |
二塁 |
三塁 |
本塁 |
塁打 |
打点 |
盗塁 |
盗刺 |
犠打 |
犠飛 |
四球 |
死球 |
三振 |
併殺 |
失策 |
打率 |
|
19 |
巨人 |
4 |
10 |
0 |
3 |
0 |
0 |
0 |
3 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
1 |
0 |
2 |
0 |
0 |
.300 |
20 |
巨人 |
4 |
7 |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
2 |
0 |
0 |
.286 |
|
通算 |
2年 |
8 |
17 |
0 |
5 |
0 |
0 |
0 |
5 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
2 |
0 |
4 |
0 |
0 |
.294 |
|
|
プレーオフ打撃成績
|
チーム |
試合 |
打数 |
得点 |
安打 |
二塁 |
三塁 |
本塁 |
塁打 |
打点 |
盗塁 |
盗刺 |
犠打 |
犠飛 |
四球 |
死球 |
三振 |
併殺 |
失策 |
打率 |
|
18 |
巨人 |
5 |
19 |
2 |
5 |
0 |
0 |
0 |
5 |
0 |
3 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
2 |
2 |
0 |
..263 |
19 |
巨人 |
4 |
13 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
4 |
0 |
1 |
.077 |
|
通算 |
2年 |
9 |
32 |
2 |
6 |
0 |
0 |
0 |
6 |
0 |
4 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
6 |
2 |
1 |
.188 |
|
|
二軍打撃成績
|
チーム |
試合 |
打数 |
得点 |
安打 |
二塁 |
三塁 |
本塁 |
塁打 |
打点 |
盗塁 |
犠打 |
犠飛 |
四死 |
三振 |
併殺 |
失策 |
打率 |
|
18 |
巨人 |
23 |
80 |
13 |
22 |
5 |
0 |
0 |
27 |
7 |
8 |
4 |
0 |
15 |
16 |
3 |
1 |
.275 |
19 |
巨人 |
47 |
157 |
18 |
41 |
5 |
1 |
2 |
54 |
24 |
2 |
2 |
5 |
24 |
35 |
3 |
6 |
.261 |
20 |
巨人 |
40 |
120 |
21 |
33 |
6 |
2 |
1 |
46 |
14 |
5 |
1 |
0 |
21 |
25 |
3 |
1 |
.275 |
21 |
横浜 |
20 |
60 |
10 |
23 |
4 |
1 |
0 |
29 |
7 |
2 |
0 |
0 |
11 |
12 |
1 |
2 |
.383 |
22 |
横浜 |
57 |
136 |
13 |
33 |
4 |
0 |
0 |
37 |
13 |
7 |
7 |
1 |
28 |
28 |
3 |
1 |
.243 |
23 |
横浜 |
103 |
235 |
33 |
57 |
8 |
0 |
0 |
65 |
20 |
11 |
11 |
2 |
42 |
59 |
9 |
8 |
.243 |
|
通算 |
6年 |
290 |
788 |
108 |
209 |
32 |
4 |
3 |
258 |
85 |
35 |
25 |
8 |
141 |
165 |
22 |
19 |
.265 |
|
|
|