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横谷　彰将



４
 名前 よこたに　あきまさ
生年月日 1963年4月7日
経歴 育英高−国士舘大−熊谷組−大洋（87年D5位）−横浜−阪神
入団年 87年にドラフト5位で入団
在籍年 88年−95年
背番号 88年−89年[23]：90年−95年[4]
投打 右投げ左打ち
守備 外野手
：5度の入れ替え戦：
国士舘大学では巧打の外野手として1年から活躍、2年秋にリーグ4位の打率.366を記録してベストナイン、3年秋にもリーグ5位の打率.342でベストナインに輝いた。大学4年間で5度の入れ替え戦を経験するなど戦国東都の厳しい環境で腕を磨いた。だが4年時に学校の不祥事で対外試合が禁止となってプロ入りを断念。熊谷組を経て87年のドラフトで大洋から5位指名を受けて入団した。

：初ヒット：
初年度は久々の木製バットへの対応に苦しんで二軍で過ごしたが、1年目の秋に加藤 博一からバットを譲り受けた所、しっくりきたため同型のバットを使用するようになった2年目には89年8月26日に一軍昇格を果たすと8月31日の中日戦で西本から初ヒットを放った。

：4安打：
90年は好調だったオープン戦の終盤に肉離れを起こしてしまったが、須藤監督に「3日で直したら開幕スタメンだ」と言われて4月7日中日戦との開幕戦にテーピングで足をグルグル巻きにして強行出場して4安打を記録、翌日にも3安打を放ってチャンスを掴んだ。そのまま1番ライトとして活躍して、規定打数には届かなかったが319打数88安打で打率.276を記録した。37四死球も選ぶなど出塁率は350を超え、盗塁も9つ成功させるなど1番打者としてレギュラーを獲得したかに思えたが、翌年は膝を痛めた事もあって同じ熊谷組出身の宮里 太にポジションを奪われてしまった。

：へなちょこホームラン：
92年8月26日ヤクルト戦。同点で迎えた9回表に満塁のチャンスを作ると、江尻監督代行は代打で横谷を送り出した。横谷は前日まで13打席ノーヒットと苦しんでいたが好投手の西村 龍次からライトスタンドへ代打満塁ホームランを叩き込んで見せた。当時のヤクルトは14年ぶりの優勝を目指して熾烈な首位争いを繰り広げていた事もあって、ヤクルトの野村監督はエースで落とした敗戦に悔しさを隠しきれず「へなちょこにやられた」とコメントした。

：へなちょこ達の意地：
当時の大洋は中日との最下位争いの真っ最中で首位ヤクルトとの力の差は歴然としていたが、野村監督のへなちょこ発言で闘志に火がついた大洋ホエールズは翌日のヤクルト戦も延長10回表に石井のソロホームランで勝ち越し見事に連勝。石井は「僕も同じへなちょこですから」とコメントとした。次のヤクルト戦は落としたものの、その次の試合から対ヤクルト戦4連勝を記録して14年ぶりの優勝を目指すヤクルトを最後まで苦しめた。

：1番センター争奪戦：
94年のオープン戦では、1番センターの座を巡って横谷 彰将と宮里 太にルーキーの波留 敏夫を加えた熊谷組出身の3人が激しく争った。横谷は19打数7安打、宮里は55打数20安打、波留は24打数8安打と全員が3割3分を超えるハイレベルな争いとなった。だがシーズンが始まると熊谷組勢は揃って調子を落とし、結局空いていた外野には佐伯 貴弘が入り、横谷は控えの座に留まることになった。

：引退：
翌95年になると外野争いはさらに激化し、横谷はわずか1試合出場に終わり自由契約になった。翌95年は阪神にテスト入団して、二軍では好成績を残したが一軍出場はなく同年限りで引退した。


初記録
初出場
初安打 89年8月31日中日戦：西本から
初本塁打
初打点
初盗塁


　　打撃成績
チーム 試合 打数 得点 安打 二塁 三塁 本塁 塁打 打点 盗塁 盗刺 犠打 犠飛 四球 死球 三振 併殺 失策 打率
89 大洋 13 23 0 6 0 0 0 6 0 0 0 0 0 0 0 1 2 1 .261
90 大洋 116 319 33 88 10 0 1 101 21 9 2 6 2 33 4 50 2 0 .276
91 大洋 49 54 7 14 1 0 0 15 6 0 1 3 0 2 0 7 2 0 .259
92 大洋 63 73 11 17 1 1 2 26 9 0 1 2 0 2 0 10 0 0 .233
93 横浜 57 57 3 10 0 1 0 12 3 0 1 0 1 6 0 9 0 0 .175
94 横浜 55 45 6 12 1 0 1 16 9 0 1 0 2 7 0 6 1 0 .267
95 横浜 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
通算 7年 354 572 60 147 13 2 4 176 48 9 6 11 5 50 4 83 7 1 .257