ベイスターズ記録あと何？

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基　満男



５
 名前 もとい　みつお
生年月日 1946年11月10日
経歴 報徳学園高−篠崎倉庫−西鉄（66年Ｄ外）−太平洋−クラウン−大洋
入団年 79年にクラウンから移籍
在籍年 79年−84年
背番号 79年−84年[5]
投打 右投げ右打ち
守備 内野手
：：
61年8月14日中学生だった基はラジオにかじりついていた。ラジオから流れて聞いたのは甲子園大会一回戦の報徳対倉敷工だった。試合は延長11回の表に倉敷工が6点を上げ0対6と大きくリードし試合を決めたかに見えた。だが報徳は11回裏に同じく6点を挙げ同点にし、12回裏に貴田のサヨナラヒットで大逆転勝ちをした。この試合に感動した基は報徳を受験し合格した。

：テスト入団：
報徳ではセンバツで甲子園に出場、駒沢大に進学したが父親が死去していたこともあり学費が払えなくなり篠崎倉庫に入社。66年に西鉄にテスト生として入団。初年度にはオープン戦で全く打てず二軍行きを命じられたが、パーマーが骨折して一軍に復帰すると大洋とのオープン戦で新治からホームランを放って開幕一軍を決めた。

：初年度からレギュラーに：
中西太監督バッティングセンスを買われた基は初年度から124試合に出場したが打率.225、3本塁打に留まった。翌68年には完全にレギュラーに定着してオールスターにも選ばれたが、つなぎ役を求められる2番打者という事もあって打率は.235だったが12本塁打を放った。

：ベストナイン：
2年目のオフにアメリカの教育リーグに参加したことで自分のスイングを磨き上げて、翌69年には打率.295、リーグトップの34二塁打を記録するなど急成長。西鉄のラストイヤーとなった72年には主に3番を任されて初の3割となる.301を記録し、20本塁打も記録するなど活躍してベストナインにも選出された。

：30000：
73年5月20日太平洋対近鉄戦で梅田 邦三という選手がプロ初本塁打を打った。実はその本塁打はプロ野球通算30000万号で梅田はそれから「3万号」というニックネームがついた。同日に基はプロ野球通算30001号目を放っていた。ところがそれから3年過ぎた76年、報知新聞が1939年の阪神のチーム本塁打33本は間違いで、実際は32本という衝撃的な記事を一面に載せた。これによって「三万号」は梅田 邦三から没収となり、基の下にやってきた。

：：
78年にクラウンが西武に買収され、管理野球を目指すチームカラーに合わなかったため大洋にトレードされた。移籍初年度に5月9日の阪神戦で日本タイ記録の1試合4二塁打を記録、うちわけはライト線、レフト線、左中間、右中間と見事なバットコントロールで打ち分けた。80年には打率.314を記録し、また得点圏打率は.416で自己最多の70打点を上げた。

：：
84年には代打を中心に打率.345を記録する活躍を見せ、8月5日の阪神戦では代打サヨナラホームランも記録していたが、球団からは「引退してコーチになってくれないか」といわれていた。基はコーチを引き受けるか、他球団に移籍するか悩みつづけた。そしてある日の深夜「最後は女房と二人で決めようと考えたんです」という基は横浜市港北区の自宅から、奥さんと腕を組んで1時間ほど歩きながら報徳高校野球部の合言葉「心はいつも白き海綿たれ」を思い出していた。「いままでたくさんの人から吸い取ってきました。こんどはそれを吐き出して、ご恩返しをしようと思いまして」とコーチを引き受け、現役を引退した。


初記録
初出場 67年4月15日東京戦：代走
初安打 67年5月9日東映戦：尾崎から
初本塁打
初打点
初盗塁
記録達成日
1500安打 81年4月11日ﾔｸﾙﾄ戦：島原から
その他の記録
ゲーム4二塁打（日本記録） 79年5月9日阪神戦




67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84
ベストナイン ● ● 2回
ゴールデングラブ ● 1回
オールスター ● ● ● ● ● ● 6回


　　打撃成績
チーム 試合 打数 得点 安打 二塁 三塁 本塁 塁打 打点 盗塁 盗刺 犠打 犠飛 四球 死球 三振 併殺 失策 打率
67 西鉄 124 311 32 70 11 4 3 98 16 10 10 13 1 17 5 63 4 15 .225
68 西鉄 132 469 63 110 13 3 12 165 35 21 9 26 3 46 4 82 5 15 .235
69 西鉄 127 478 65 141 34 3 10 211 41 10 7 14 1 43 7 65 11 16 .295
70 西鉄 111 393 59 100 15 0 21 178 43 15 9 16 0 57 3 62 8 10 .254
71 西鉄 128 467 59 129 19 1 14 192 43 21 5 10 5 55 3 69 3 8 .276
72 西鉄 128 459 64 138 18 3 20 222 43 25 10 4 3 70 2 51 8 12 .301
73 太平洋 102 359 51 105 12 2 18 175 59 9 3 1 5 54 5 52 6 8 .292
74 太平洋 114 391 50 95 10 1 12 143 37 9 4 9 2 43 6 57 9 11 .243
75 太平洋 126 447 51 126 13 1 7 162 27 12 5 27 1 44 3 46 9 19 .282
76 太平洋 72 226 27 53 4 0 5 72 12 5 4 6 1 32 1 28 4 11 .235
77 ｸﾗｳﾝ 119 422 48 111 13 5 11 167 39 22 16 11 3 57 1 74 7 16 .263
78 ｸﾗｳﾝ 98 253 30 77 13 0 6 108 33 17 6 9 2 23 4 27 5 9 .304
79 大洋 112 373 64 110 22 2 15 181 65 16 3 9 3 55 4 84 7 19 .295
80 大洋 119 407 51 128 24 1 12 190 70 18 12 7 5 53 3 64 9 13 .314
81 大洋 93 321 25 76 13 0 1 92 16 4 3 7 0 27 5 32 7 2 .237
82 大洋 105 372 41 100 19 1 18 175 63 2 0 4 1 36 4 53 10 10 .269
83 大洋 58 114 11 35 4 0 2 45 12 1 2 1 3 13 0 9 5 0 .307
84 大洋 46 87 5 30 3 0 2 39 18 0 0 1 1 6 0 7 3 0 .345
球団 6年 533 1674 197 479 85 4 50 722 244 41 20 29 13 190 17 249 41 44 .286
通算 18年 1914 6349 796 1734 260 27 189 2615 672 217 108 175 40 731 60 925 120 194 .273


　　オールスター打撃成績
回数 試合 打数 得点 安打 二塁 三塁 本塁 塁打 打点 盗塁 盗刺 犠打 犠飛 四球 死球 三振 併殺 失策 打率
通算 6回 15 28 2 2 1 0 0 3 0 0 0 1 0 0 0 7 1 1 .071